歴史に名を刻め

最近日本スポーツ?界の歴史に残る2つの出来事がありました。


まずは競馬界(競馬はスポーツの範囲内だろう)

クラシックディスタンス世界最高峰の凱旋門賞で、ナカヤマフェスタがクビ差の2着と健闘しました。

二ノ宮厩舎、蛯名騎手などエルコンドルパサーと同じスタッフで同じ結果ということに。。

勿論悔しさもありますが、ここは素直にフェスタの健闘を讃えたいですね。

ぶっちゃけ宝塚は展開がハマったぐらいだと感じていて、あんま期待してなかったので申し訳ない気持ちです。


今日は日付的に毎日王冠がありますが、3歳時のエルコンが出走した毎日王冠は有名ですね。

同期のグラスワンダーと共にサイレンススズカに敗れたやつです。

青嶋アナの実況も未だに語り継がれるほど記憶に残るものでした。

まあその後のススズは涙ものなんですが、エルコンはジャパンカップを獲って翌年はフランスに遠征。

サンクルー大賞典を勝ち、凱旋門でモンジューの2着と活躍しました。

世界に一番近づいた奇跡のクロスこそ、エルコンドルパサーという名馬でした。


今年の毎日王冠も3歳馬が3頭エントリー。前日ではペルーサが一番人気です。

まあ今年はメンバーの格に疑問があるものの、若い馬にはその後の飛躍に期待したいですね。

反面京都大賞典は豪華メンバーでそっちの方が楽しみではあるんですがw

個人的にはスマートギアに期待していますが、果たして…



さて、歴史的出来事の2つ目はサッカー。

ザッケローニ新監督の初戦となった日本代表がアルゼンチン相手に初勝利を挙げました。

アルゼンチンは伝統的に試合運びが巧みで、当分の間は勝てない相手だろうなーと思っていました。

しかし、試合が始まると杞憂だったことに気付かされました。


モチベや調子もあるでしょうが、明らかに今までアウェーとして日本に乗り込んできたアルゼンチン代表とは違う…

さらに、日本の戦い方があまりに洗練されていました。

最後の方はさすがにスタミナの限界は感じましたが、80分間は相当コンパクト出来ていたように感じます。

あれだけコンパクトにブロックを固めたら、アルゼンチンでも打開は難しいですね。

アルゼンチンはワンツーで一気に攻撃のテンポを加速するイメージがあるんですが、今回はバイタルを完全に封じることができていたのでメッシ、テベスのドリブルに頼らざるをえないように見えました。

コンパクトにできているぶんドリブルで抜かれても他の選手がすぐにカバーリングできていました。

まあそもそも最近のアルゼンチンはメッシ頼みに終始し続けているのですが…

(アグエロを使え…! なんて言ってもなw)


それと絡むのですが、4バックの横のポジショニングがかなり良かったです。

ブロックの外、つまりサイドに敵を追い込んでサイドバックの1人が対応に行ったとき、逆サイドが絞って中央を固めるという基本をほぼ完璧に遂行できていました。

この場合逆サイドに振られたときにボランチがカバーできれば鉄壁ですね。

まあ今回の試合ではアルゼンチンにそこまでの展開力は無かったんですが…


そして攻撃面では散々言われている通り縦への意識が劇的に変化しました。

以前書いたワールドカップ総括でも、ポゼスするだけじゃ点は入らない的な話をしたと思います。

その点でゴールへの意識が見てとるように分かったのは大きな収穫でした。

以前の日本はパスを回して人が連動するサッカーを目指していましたが、それはタメを作って中盤が飛び出す形を想定していました。

それでは今回の試合の日本はタメを作る時間がないから人の連動はなかったか?


間違いなくNOですね。

これまで日本が作ってきたタメは、主に横パスでした。

今回はなんだったかと考えると、ドリブルに行きつきます。香川や本田、内田がドリブルで仕掛けている間に前線が動く時間ができました。

これによって取ってからフィニッシュまでスピード感のある攻撃ができていたように思えます。

ワールドカップでの戦い方を1段階レベルアップできていました。

多少血の入れ替えもありましたけど、ここまで短時間に劇的に進歩するとは思ってもみなかったです。


日本の将来が楽しみになった一戦であることに間違いはないですが、次の韓国戦に敗れるという可能性も多分にあると思います。

韓国はピッチをワイドに使うのに対し、どこまでコンパクトに対応できるかがカギになるのではないでしょうか。

アルゼンチン戦での攻撃は、ボールの取り方が良かったことでいい形に繋げられていました。

やはりコンセプトになりつつあるコンパクト、これにかかっていると思います。

U-19日本代表もフルメンバーではないながら危険な中国で奮闘しています。

特に宇佐美の活躍っぷりを見ると、これからの日本に希望を抱かずにはいられませんw


まあまずはA代表に絶対に倒さねばならない相手である韓国をぶち破ってもらいましょう!
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FIFA World Cup 2010 総括

さて、大会前から攻撃サッカーと呼ばれ人気を集めたスペインの優勝で幕を下ろした今回のワールドカップ。

しかし、スペインは本当に攻撃サッカーだったのだろうか。

スペインは優勝チームとしては過去最低得点だった。

勿論「得点が少ないから守備的だ」などと言う結果論的な話ではなく、 スペインのパスサッカーは非常に守備に優れたものだったと考える。

今回躍進したチームの共通点として、ブロックを作った組織的な守備からのカウンター戦術を採るチームが多かった。

我らが日本もそうである。

これは世界のサッカーの潮流であり、モウリーニョがポルトで、チェルシーで、そしてインテルで実践したものだ。

ブロックを形成されるとパスのみでの打開は非常に苦しくなる。

スペインはほとんどの時間をブロック外でのパス回しに終始することで、相手に攻撃の時間を与えなかった。

つまりこれはリスクを負わないサッカーであり、だからこそ守備的であったと考える。

スペインの得点シーンを見ても、ビジャの個人技、セットプレー、そしてカウンターであり、ブロックを崩すような「攻撃的パス」で打開したものはほとんどない。

パスだけで得点が得られる時代は終わったのだ。

相手がブロックを敷いた際に一番効果的な手段はドリブルである。

最終的には個人能力と言ってしまえばそれまでだが、個の力なしではいくらボールを支配してもゴールには結び付かない。

スペインがオランダとの決勝戦で挙げたイニエスタの決勝ゴールも、ドリブルで崩したものだった。

その意味でスペイン監督デル・ボスケは名将だったと言えよう。

パス偏重のサッカーを行うチームにおいて、なぜヘスス・ナバスを起用し続けたか、それはパスのみでの打開が難しいことを理解していたからだろう。

スタメンで使わなかったのは、前半はリスクを侵さないという意思表示だったのだと思う。

それはどのチームも同じで、先制点の重要さは現代サッカーの常識である。スペインに関してはスイス戦の失敗を繰り返さないという思いもあっただろう。

真の攻撃サッカーを実践したのは、名将ビエルサ率いるチリのみだった。

徹底的にドリブル突破を仕掛けるチリサッカーは真に攻撃的で、全世界から称賛を受けるに値するチームだった。

これらを前提として、我らが日本の攻撃面について考察してみよう。

まず、オシム氏が日本代表監督を退いたのは非常に大きな、そしてプラスに働いた出来事だったと思う。

オシムはドリブル突破やタイミングの早いロングシュートを嫌い、とりわけ日本選手は個人能力が低いと考え徹底して制限を加えていた。

日本がパラグアイに敗北した後も、彼は「大久保はエゴイストだ」と非難していた。

しかし私は、オシムサッカーでは決勝トーナメント進出はなかったと思う。

松井や大久保、本田がドリブルを仕掛けたからこそ相手の守備を崩すことに成功したのだ。

カメルーン戦の決勝点や、デンマーク戦の3点目はいずれも個人技から生まれている。

そして日本の最大の武器はセットプレーである。御存知の通り、本田や遠藤のフリーキックは世界レベルである。

そして、前線3人のドリブルによって相手の守備を崩し、セットプレーはもたらされたのだ。

これからの日本の進むべき道、それはドリブラーの育成にある。

守備面に関しては人数を割いてブロックを敷くことで、強豪とも渡りあえることを証明した。

さらに世界レベルで戦うには、ドリブルで相手を崩せる人材が不可欠になる。

それは、もともと短足で重心が低く、敏捷性に優れる日本人の特長を活かせるものだと思う。

中村俊輔の代表引退とワールドカップでの躍進によって、新たな「日本サッカー」を作る土台が整ったのではないだろうか。
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